チャンスをもう一度
望海は、凌に全てを話した。
凌は、呆れるわけでもなく
黙って話を聞いてくれた。
話し終わると凌は・・・
「それで望海は、どうしたいの?」
「わからない・・
陽翔が好きな気持ちは変わらない
だけど・・・
陽翔は結婚していて
晶輝ちゃんと言う子供もいる。
私がそれを邪魔して良いわけない。」
と、涙を流した。
凌は、私の背中を擦りながら
「望海が、藤本を忘れられないのも
まだ、好きなのもわかっていたし
ずっと、忘れようと努力しているのも
考えないようにしていたのも
わかっていたの
でも、それが望海が決めた事なら
黙って見守ろうと思っていた。
だって大学の時、藤本が
もっときちんとしておけば
良かった事だからと思っていたの
許せないのもあったから
だけど・・・
今の話を聞いて
やはり、あなた達は離れられないと
思うの。
藤本を待ってみよう。
私は、望海が幸せであることが
一番なんだから。」
と、言ってくれた。
私は何度も頷きなから
凌を抱き締めた。
凌は、週末に家に帰り両親にも話すと
言うと一緒に行くといってくれた。