チャンスをもう一度

週末・・・

父と母は、温かく迎えてくれた。
凌が一緒にいても
かわることはなかった。

お母さんが作ってくれた
お昼ご飯を一緒に食べた。

どれも望海の好きなものばかりで・・
でも、一品だけ凌の好きなものがあって、
お母さんって、すごいなぁと
感心していた。

食べ終わって、私はみんなのコーヒーを
入れてから座り
現状を両親に聞いてもらった。

父も母も、最後まで黙って聞いてくれた。

時に涙を流しながら話す私の背中を摩り
手を握ってくれる凌がいてくれたから
全てを話す事ができた。

お父さんは、
「望海の幸せな道を進みなさい。
だけど子供には、つみはないから
その事は、良く考えてあげないとね。」
と、言った。

お母さんも
「彼を待ってみましょう。
凌ちゃん、ありがとうね。」
と、言うと凌は
首をふりながら
「大切な望海ですから。」
と、言ってくれた。

「お父さん、お母さん、凌も
ごめんなさい、心配ばかりかけて。
自分でも良く考えながら
陽翔の連絡を待って見ようと
思っています。」
と、言った。
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