チャンスをもう一度
そ**もう一度

週末になり俺はイタリアに飛んだ。

浮き立つ気持ちを押さえて
約13時間・・・・

空港につくと
透さんが来てくれていた。
「良く来てくれたね。」
「透さん、本当にありがとうございました。」
と、言うと
透さんは、首を横にふった。

空港をでると
でかい車が横付けされて
透さんに言われてその車に乗り込んだ。
「びっくりしたろ
お祖父様の計らいだよ。」
「そっ、そうなんですね。」
と、話してる間に
とてつもない大きな家、いや屋敷が
あらわれた。
門が開き車で走り20分

« どこまでいくんだ »
と、思っていると
屋敷の入り口に車が横付けされた。

車を降りて入り口から中に入ると
何人かの従業員と百合さんが立っていた
「遠いところを
ようこそいらっしゃいました。」
「改めまして
藤本 陽翔と申します。
大学の時、そして今回の件でも
ご迷惑ご心配をお掛けして
申し訳ありませんでした。」
と、頭を下げる陽翔に
「頭をあげて下さい。
私は、本小路 百合と言います。
きちんとお会いできて良かったわ。
さあっ、話はまた後で
望海が、ハラハラして待っていると
思うから」
と、言ってくれて
望海の部屋に案内してくれた。

陽翔は、従業員方に頭を下げてから
百合さんの後を透さんと追った。

« コンコン »
と、ドアをノックして
百合さんは、俺の耳元で
『びっくりするかもしれないけど
許してあげてね。』
と、ささやいた。

?と、思っていると
透さんも百合さんも
微笑んで下に降りていった。

中に入ると
望海が窓の外を見て立っていた。
「·····望海···?···」
と、声をかけると
望海は振り返り
その腕の中に赤ちゃん?

「桜雅と言うの
おじいちゃまがつけてくれたの
桜の花が好きだったおばあちゃまを思い
雅な方だったおばあちゃまを思って。
ほらっ、桜雅
    あなたのパパよ」
「えっ、俺の?
  もしかして・・・・あのときの?」
と、言うと
望海は、コクンと頷いた。

望海は、そっと桜雅を陽翔の腕に抱かせた。
陽翔が桜雅が見ると
桜雅が陽翔を見てニコリと
笑った。

その笑顔を見て
陽翔の目から涙が流れた。

「陽翔、黙っていてごめんなさい。
黙って産んでごめんなさい。」
と、望海が言うと
陽翔は、頭をふりながら
「ごめんね、望海。
   ごめんね、桜雅。
    ダメなパパだね。」
「そんなことないっ
陽翔に知らせてないんだから
私が勝手にイタリアに逃げたから」
「望海にだけ負担かけたね
ごめんね。」
「負担なんてない。
陽翔との赤ちゃんだから。
陽翔を愛していたから
負担なんかなかった。
この子を妊娠しているのが
わかってから
悪阻もきつくなかったし
幸せだったの」
と、言うと
陽翔は、桜雅をベビーベッドに寝せて
望海を抱き締めた。

「望海、愛してる。
桜雅を産んでくれてありがとう。」
と、言うと
望海も陽翔を抱き締めて
「私も、私も陽翔を愛してる。」
陽翔は、望海にキスをし
何度も離れてはキスを繰り返していた。

「あ〰️あ」
と、桜雅
「うふふっ」
と、望海が笑いだして
陽翔もつられて笑いながら
「桜雅、忘れてないよ。」
と、桜雅を抱き上げた。

二人で話をしていると
透さんと百合さんが入ってきて
「陽翔君ごめんな、桜雅の事話さなくて。」
「いいえ、とんでもないです。
私の方こそ、知らずに
早く望海に合わせて欲しいと我が儘ばかり
言ってすみませんでした。
百合さんにもご心配お掛けして
望海と桜雅を助けて頂いて
ありがとうございました。
もし、お二人からお許し頂けるなら
望海さんと桜雅を私に託して頂けませんか?」
と、言う陽翔に
「望海は、どうなんだ?」と、透さん。
「私も、陽翔と桜雅と生きて行きたい。」
と、望海が言うと
「望海、今からは
早々おじいちゃまのとこに
逃げてはこれないのよ。
わかってる?」と、百合。
「はい、わかってます。」
「うふふっ、それならよいけど。
まあ、そうなるとお父様の方が
心配だわ」
と、言うと
「百合様、透様、望海様、藤本様
アルマーニ様がお呼びでございます。」
と、お祖父様の執事が迎えにきた。
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