チャンスをもう一度

その夜は、お祖父様と
百合さん、透さん、望海、俺で
食事をした。
どれも美味しくて楽しかった。

お祖父様は、気を使い先に
席をたった。

残されて
「陽翔、イタリア語話せるの?」
と、望海。
「うん、少し。
だけと、望海がイタリアにいると
聞いてから勉強しなおしたんだ。」
と、言うと
「びっくりしたよ。」と、透さん。
「やるわね。」と、百合さん。
「だけど、会社大丈夫なの?」と、望海。

「吉本さん、あっ、俺の上司の人です。
望海が変な男にナンパされた時も
一緒に助けた人なんですが
望海との話も聞いてもらっていて
ジョンアルマーニ氏が
関わっていることから
簡単にはいかないのでは
と、話していて
こちらにこないかとなるのでは?
と、言っていたんです。
その時は、会社をやめていきます
と、吉本さんに伝えています。」
「で、その上司の人は?」と、透さん。
「おい、おい、冗談だろう」
と、言ってましたが
俺の本気がわかって
「わかった。しっかりやってこい。」
と、言ってくれました。
「「よい人だね。すごいね」」
と、百合さんと透さん。
「陽翔、ごめんね
おじいちゃまが無理ばかり。」
「大丈夫だよ。
結婚を認めてもらえただけでも
嬉しい限りだよ。
仕事については
まあ、認めてもらえるかわからないが
やるだけやってみる。」
と、言うと
「一筋縄ではいかない人だけど
仕事についてはきちんと評価を
する人だから頑張ってみて。」
と、百合さん。

結婚は、お祖父様の仕事の評価後に
して欲しいと俺は三人にお願いした。

百合さんは、
「早くてもかまわないわよ。」
と、言ってくれたが
望海が、
「陽翔のやりたいようにして。」
と、言ってくれた。

「もう、二度と離れたりしないから
大丈夫です。」
と、二人に伝えた。
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