チャンスをもう一度
俺がお風呂から出ると
望海が桜雅に母乳を与えていた。
その風景をドアに靠れて見ていた。
晶輝は、ミルクだったから
わからなかったが
お互いに初めてなのに
桜雅は上手に母乳を飲んでいるし
望海は、上手に桜雅に飲ませてる。
母親って、すごいんだな
と、感心しながら見ていると
俺に気づいた望海は
恥ずかしそうにしていたが
安心したように眠る桜雅に
ゲップをさせて
ベビーベッドに寝かせた。
「本当に桜雅は可愛いな」
と、言うと
「陽翔に似てるよね。」
「そうかな?でも二人の子だから
余計に可愛い。」
と、言うと望海はクスクス笑って
シャワー室に消えていった。