Je veux le protéger
簡潔に言われすぎて誰も理解してない。
やっぱり風櫻は理櫻や理櫻と双子のあいつと兄弟だ。
「協力っていうのは、その言葉の通り今回の首謀者である子のグループを潰すために力を貸して欲しい。
とはいっても、基本的に動くのは僕たちDunkelheit。
雷光の幹部メンバーさんにはその場を見て、決めてもらわないといけない事があるから来て欲しいの。」
『決めてもらわないといけない事?』
「その子はこの族の子だからね。
僕らの管轄外。」
『…………ッ!!!???』
今までの話のどれよりも衝撃的だった。
その証拠に全員目を見開いている。
「それと情報提供についてなんだけど……」
驚く俺らなんて気にする様子もなく話を続ける風櫻。
「櫻兄について何か知らない?」
『櫻兄…理櫻のことか?』
誰が雷光を裏切ろうとしてるかとかは後回し。
注意して見ると、飄々としていた雰囲気が不安に満ちた雰囲気に変わっている。
「うん。
半月前から行方が分からないし連絡も取れないの。
僕たちは雷光にいるって聞かされてて、今日はじめて雷光にDunkelheitのことがバレてるって知った。
櫻兄に変わったことはなかった!?」
『特には……。』