Je veux le protéger
健side
『参ったねぇ。
まさか、君たちに僕の正体や計画がバレてたなんて思わなかったよ。
やっぱりLoupは策士だね。』
拘束している目の前の男に向かいそう言いながら笑う。
目の前の男は傷だらけで、この半月でかなり体力を消耗してる。
僕が来たら真っ直ぐ射抜く視線だけは変わらない。
『いつから分かってたの?』
僕の計画に狂いはなかった。
全部予定通りだった。
『もう話す気力もない?』
Dunkelheitなんてなければすべてが上手くいったのに。
どうして出てきちゃうかなぁ。
出てこなければ怪我しなくてすんだのに。
ガンッ!!!!
「っ!!!」
思い切り目の前の男の腹を蹴る。