Je veux le protéger




俺には関係ないと言った感じの風南。

これだけ壮大な計画を立てておいて、一発殴れば気が済んだらしい。

たぶん、これ以上はめんどくさかっただけなんだろうけど。

それに、風南と健は似てる。

正確は真逆だけど、ふたりとも自分の考えや感情を誰かに伝えたり誰かに見せたりするのが苦手。

他人と一線引いたところでしか関わっていけないことも。

そっくりだ。

それが分かっているからこそ、健をこれ以上追い詰めることはしなかったんだろう。


風南なりの優しさってわけだ。

不器用だからあの子(風南)。




『さて。
お仕事しますか?総長様。』


「当たり前だ。
ここまでお膳立てしてもらってんだからな。」





ピンクのオーラを優乃と醸し出してた那智だけど、やる時はやるタイプ。

切り替えは素早い。



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