Je veux le protéger
健の言葉に沈黙がおとずれる。
なんでここでもう一押ししないかなぁ。
そう思い、一歩踏み出す。
傷に響くけど仕方ない。
風南のいうとおり、抵抗してればここまではならなかったから。
自業自得だ。
『俺らに誓わなくていい。』
「……え。」
『誰かに誓ったってそんなの決意にはならねぇだろ。』
俺は目の前の〝雷光の仲間〟に語りかける。
『だから、お前ら自身の心に誓え。
お前らは一人じゃない。
悩んだら誰かを頼るって。
馬鹿なことする前に助けを求めるって。
それを、お前ら自身の心に誓うんだ。』
自分に誓わなきゃ変われない。
他人は他人。
それは家族でもそうだ。
俺と風南は双子だけど同じ人間じゃない。