Je veux le protéger




『誓えるなら戻ってこい。
次あれば俺たちが気づいてやる。

俺たちを頼ればいい。』




その時、耐えていた涙が溢れるのを見た。

みんな同じじゃねぇけど、だからこそ支えあえる。
だからこそ、頼れるんだ。

みんな考えることが違うから、みんな思いが違うから一緒にいて楽しいんだ。

だから、俺は楽しいことが好き。

みんなと違うからこそ、みんなのいいとこも悪いとこも見えるから。




「……戻って……いいんですか……?」




震えたその声に那智は笑う。

蒼がふわりと笑い手を差し出す。





「おかえり。」





「……ありがとう…ございますっ…。」



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