Je veux le protéger




「なぁ、もう一回トップ目指さねぇ?」


『……めんどくせぇ。』


「そんな事言うなよ。
お前が乗り気にならねぇと族が動かねぇじゃん。

総長様だろー」




理南は大学生だからーといって、俺に総長を押し付けて引退。

理櫻はDunkelheitに残ると言ったけどなんだかんだで雷光に残らせた。

風櫻は強制的に引退させた。
これは兄弟満場一致で、前みたいなことがあったらたまったもんじゃないということなった。


いっその事、Dunkelheitを無くすって意見が出た時に風櫻が〝Dunkelheit潰すなら引退してあげない〟と駄々をこね、風櫻に弱い俺らは風櫻に負け、俺が残るはめに。


めんどくせぇ。



「なぁ、もう一回〝一生の思い出〟を作る努力をしてみねぇ?」



ニヤニヤと笑う天。

くだらないと思いながらも、視線を天に向ける。


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