Je veux le protéger
したから聞こえてきた声。
ざわざわとしてる下のやつら。
その声に流石に目を開けた風南は眉をひそめて寝ていた体を起こす。
そのオーラは不機嫌極まりない。
こわい。
こいつの睡眠を邪魔したらこうなるのかよ。
つか、こいつにとってどれだけ睡眠が大切なんだよ。
「……何事」
『お前に客だろ』
「あんなうるさい客、呼んだ覚えねぇ」
『うるさいって……
弟だろ。家で一緒だろ。』
「……俺、一人暮らし」
『嘘っ!?まじ?』
「んなことで嘘つかねぇよ。」
こんな会話をしている間にも下の騒がしさは激しくなっていく。
まるで抗争でもしに来たかのように。
風南は大きなため息をついて部屋を出ていく。
俺も後ろをついていく。
見るときていたのは予想通りの人物、理櫻。
そしてなぜか雷光の幹部メンバーとお姫様……このあいだの事件の主犯。