Je veux le protéger


途中がどれだけミスばかりでも、計画がどれだけ雑くても、結果さえよければそれでいい。

反対に、途中がどれだけ完璧で、計画がどれだけ緻密にされていたとしても、結果が最悪ならまるで意味が無い。


あの女の場合、それが後者だったってことだ。


だけど‥。

あいつを‥‥‥‥風櫻を守れなかったのは、俺たちだ。


それは紛れもない真実で、忘れてはならない現実だ。


例えあの女が石を投げ入れたとしても、その波紋を止められなかったのは俺たち。

それが現実で全ての結果だ。

あの女に対する恨みがないかと聞かれれば、否とは言えないが、落ち度は俺らにもあったということだ。




『そんなこと、分かっている。』




頭ではちゃんと理解しているんだ。

けど‥‥‥‥‥‥




『やっぱ、めんどくせぇことなんてするんじゃなかったな。』





普通でいればよかったんだ。

めんどくせぇと思いながらも、少しは楽しそうだと思ってはじめたこと。


“一生の思い出作らない?”

めんどくさいながらも、楽しそうだと思ったのはあいつの楽しそうな表情は久しぶりだったから。

きっと、それ以上に俺自身。
一生の思い出ってやつを作ってみたかったんだろう。



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