Je veux le protéger
promise.2
理南side
『かなりはっきり言うな。』
「隠したって仕方ねぇだろ。」
足を組み深く腰掛けて俺に言う風南。
お前何様だよ。
「まぁ、もしもあのお姫様が銀姫だったらの話だからね。」
ケラケラと笑っている理櫻。
相変わらず能天気だな。
風南とは正反対。
まあ、風南とよく一緒にいるからこれで丁度いいのかもしれないな。
どんな時も冷静沈着な風南にどんな時も好奇心旺盛な理櫻。
冷静で落ち着いているところが母さんにそっくりな風南、楽しいことが大好きでなんでも興味を持つところが父さんにそっくりな理櫻。
正反対なくせにお互いを理解してて、めんどくさがりのくせに家族思いで、楽しいこと好きなくせに家族のために楽しいことでも切り捨てる奴で‥‥
『お前らが動く基準は?』
「‥‥何を分かりきった質問を」
「ほんとだよね。
決まってるじゃんか。」
『お前らは兄である俺でもよく分からん。』
「嘘」