Je veux le protéger




何このテンション。

いつも以上にテンション高い。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥正直うざい。




「お姫様が来た時期と、〝銀姫〟が消えた時期とが重なってんだよ。」


『銀姫‥‥』




銀姫(ぎんひめ)

基本的に族に興味がない俺でも知っている、全国No.1の暴走族である銀龍(ぎんりゅう)の総長だ。

歴代最強と謳われ深く被ったフードから見え隠れする銀の長い髪と白い手足から銀姫と言われていた。




「銀姫がお姫様だったら面白くない?」


『‥‥めんどくさいだけだ』




そう。
めんどくさい。

平穏な日々が壊れてしまうことも、それに対応しなければならないことも。

だけど‥‥‥‥‥‥




「でも、決めたんでしょ?」


『‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥めんどくせ。』




守ると決めたから。

もし転入生が銀姫なら。
俺は動く。



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