Je veux le protéger

???side




『ありゃ。
随分と寝てたのかね?』



体を起こして日付も表示されている時計を見ると自分の最後の記憶から2年が経っている。

横の棚に置いてある花瓶には真新しい花が生けてある。



『ふむ。
あのお姫様にはまんまとやられたわけだ。』



ここまで冷静なのはやっぱり血かな。

兄たちは皆冷静だからね。
まあ、楽しいもの好きではあるけど。




ガラッ‥‥



「失礼しま‥‥えっ!?
気がついたんですか‥‥っ!?」


『今さっき。』



看護師さんが慌てて先生を呼びに行った。

もう少し落ち着けばいいのに。
まあ、2年も寝てた奴が起きたらこんな反応になるのかね‥‥?

< 30 / 143 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop