Je veux le protéger



「体調はどうだい?」


『大丈夫です。』




この人‥‥どこかで見たことあるような気がする。




「僕は桜木 尋美(さくらぎ ちかみ)。
覚えてるかな?」


『‥‥あ、叔父さん。』




おっとりとしたこの人は、母さんのお兄さん。
そういえば医者だったっけ‥‥。

昔はかなりやんちゃしてたらしいけど。
暴走族とか。




「記憶とかハッキリしてる?」




いろいろ診察した後で聞いてきた叔父さん。
看護師さんは診察が終わったら別の患者さんのところへ行った。

まあ、僕は病気とかじゃないしね。

軽い問診とかでよかった。

後日、検査があるらしいんだけどね。




『うん。
まさか2年も寝てたとは‥‥』


「あの子たちすごい心配してたよ。」


『あ、ほんと?
申し訳ないな。』



< 31 / 143 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop