Je veux le protéger
『櫻兄は?』
「雷光のとこ。」
『雷光?‥‥って暴走族だよね?』
僕の問いかけに頷く風兄。
Dunkelheitはどうなってるの?
櫻兄が雷光にって状況がつかめない。
「うちは実質解散状態だ。
理櫻はいま雷光で副総長をしてる。」
僕の心を読んだかのように、風兄が説明してくれる。
櫻兄が副総長ねぇ。
まあ、そこらへんの人よりは向いてるだろうけど、風兄の副総長時代を見てるとなんとも言えないなぁ。
「お姫様な、雷光にいるぞ」
『へぇ。』
「どうする?」
いつになく真剣で、いつになく喋る風兄。
『風兄たちはどういう考え?』
「決まってんだろ。
‥‥あとはお前の答え次第だ。」
『そっか。』