Je veux le protéger




劉栄学園(りゅうえいがくえん)。

私立の超難関校‥‥らしい。
偏差値が70後半で一応、俺の出身中学だ。

出来るだけ家から近いところが良くて、親に言ったら候補をふたつ出された。

両方とも偏差値は同じくらいで受験も必須。
しかし、片方は遠くて片方はとてつもなく近かった。

即答で決めたよな。

理櫻も俺のついでに受けて、俺ら二人とも勉強という勉強もせずトップで入学。

祝辞がめんどくさくて二人揃って入学式をサボり、親と理南に殴られたのは今でも覚えてる。


トップで入学して入学式をサボった天才双子とか言われ騒がれて中学時代は最悪。

高校では解答を半分前後かいて赤点でも点数がいいわけでもない得点を狙ってとる。

それが平和に日々を過ごす方法だ。
理櫻はトップをとってるけどな。




『…………』


「……風南くん、私のこと嫌いなの?」


『は?』





急に何を言い出すんだ。
嫌いとか好きとか以前に、興味がない。




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