Je veux le protéger
お姫様side
騒がしくなり始めた校内。
それと同時に聞こえたのは、
「俺らはあんたらを……
銀龍の姫のことを許さない。」
物語が楽しくなる合図。
そうか。
この人がLoup。
まさかこの学校にいたなんてっ!
そう。
楽しいことには、こういうスリルがないとっ!
あの大勢にも関わらず恐れた人物の印象的な赤いメッシュは染めてしまったのかな?
それとも、あの時がスプレーかなにかでつけてただけ?
どっちにしても楽しくて仕方ない。
だって、あの時邪魔された仕返しがまだだもん。
完璧だった計画をぶっ潰してくれたLoup。
こいつさえいなければもっと素敵なエンディングを見れたのに。
銀龍の姫のことを許さない?
ふざけないで。
何も知らないあんたに言われたくない。
先にあんたから壊してあげる。
めんどくさがりながらもDunkelheitって族を大切にしてるの知ってるんだから。
事実上は解散ってことになってるけど、メンバーはまだいることもDunkelheitは全員メッシュを入れてることも。