Je veux le protéger
「Dunkelheitを利用するなんて許せない。」
『「…………………………。」』
眠い。
なんで風櫻は元気なんだよ。
理櫻もなんで倉庫に行く気力あるんだよ。
「あそこは思い出が詰まってるの。
短い間だったかもしれないけど、僕にとってあそこは一生の思い出になるようなものなんだから。」
『……わかってる。』
「だから、お姫様を潰しに行くんだろ?」
少なくとも。
とてつもなく短い時間の中で俺も理櫻も理南も一生かはわからないけどちゃんと思い出は出来てる。
言葉にするのが苦手な俺と、言葉にしようとしない理櫻と、言葉を濁す理南。
そんな俺らを見て育ったからか、自分の考えをしっかり言葉にする風櫻。
だからこそ、風櫻がDunkelheitを好きだったことも、一生の思い出になっていたことも知っている。
だから俺たちは動こうと決めたんだ。