Je veux le protéger




「それにしても、思ったよりお姫様が動くの早いな。」


『俺らを潰す気なんだろ』





理南の言葉に返すと、理南も風櫻もケラケラと笑う。





「無知なお姫様如きに壊されるわけねぇじゃん。」


「つか、風兄に計画もろバレだってー」


『とりあえず……やるか』





俺が小さく呟くと、ふたりは大きく頷く。

お姫様が動き出した。
予定よりは少し早いけど、こっちの動きに支障はない。

まあ、どっかのバカに付き合ったせいでストレス溜まってるし、発散するタイミングとしてはちょうどいい。




「そんじゃ、〝あいつら〟集めねぇとな。」


『別に呼ばなくても……』


「あ、みんなが賑やかだから呼びたくないんでしょー!」


『…………………………』


「図星か。」




< 62 / 143 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop