Je veux le protéger
「それにしても、思ったよりお姫様が動くの早いな。」
『俺らを潰す気なんだろ』
理南の言葉に返すと、理南も風櫻もケラケラと笑う。
「無知なお姫様如きに壊されるわけねぇじゃん。」
「つか、風兄に計画もろバレだってー」
『とりあえず……やるか』
俺が小さく呟くと、ふたりは大きく頷く。
お姫様が動き出した。
予定よりは少し早いけど、こっちの動きに支障はない。
まあ、どっかのバカに付き合ったせいでストレス溜まってるし、発散するタイミングとしてはちょうどいい。
「そんじゃ、〝あいつら〟集めねぇとな。」
『別に呼ばなくても……』
「あ、みんなが賑やかだから呼びたくないんでしょー!」
『…………………………』
「図星か。」