Je veux le protéger





あいつらが集まるとうるせぇんだよ。

ただ、あいつらもお姫様の被害者といえば被害者だからな。

それに、風櫻がいないならといってあいつらから解散を言ってきた。

その上、〝いつか風櫻が目を覚ましたらもう一度集めて欲しい〟と声を揃えて言ってきたんだ。

あいつらにとってDunkelheitは俺ら兄弟が揃っていてはじめて成り立つらしい。


風櫻も目を覚まし、お姫様も動き出した今。
再びDunkelheitを集める機会は今しかないだろう。




『あいつらのことは嫌いじゃねぇよ』


「それは風兄にとってすごく好きってことだね。」


「風南は素直じゃねぇからなぁ。」


『……るせぇ。』




好きか嫌いかと聞かれれば好きだろうな。

うるさいしウザいけど、見てて飽きない奴らだったから。

まあ、騒がしいけどまた集まるのも悪くないと思う。





「それにしても、倉庫はまだあんの?」


「あるぞ。
それに、あいつらが交代で掃除もしてくれてるらしいしな。」


「うわぁ。
人数少ないのに申し訳ないね。」



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