Je veux le protéger
「俺らは命令されただけなんだっ!」
「あいつが悪いんだよ!」
「頼む!見逃してくれ!!」
「すまなかった!謝るから!」
『…………ふざけんなよ』
「「「「……っ!!!!!!!」」」」
ドンッ!
と鈍い音が数回したと思ったら4人組が吹っ飛ぶ。
4人はあまりの衝撃に思わずつむってしまった目を開けるとポケットに両手を突っ込んだまま片足を上げている赤いメッシュをフードからのぞかせ、明らかに怒っている姿。
『俺ら、豹のことすごく大切にしててさ?
あんたら、オレンジのメッシュで雷光をボコったたろ?』
『お陰で豹ひとりが悪者になっちゃったじゃん。』
『どうしてくれんの。』
明らかに怒っている3人に腰が抜けた様子の4人。
そんな4人に赤のメッシュが見え隠れする人物がゆっくりと近づいて彼らのフードをとると、3人はやはり……といった顔をする。
『雷光にいたスパイか。』
「……っ」