Je veux le protéger




彼らの顔を見てひとりがフードをとる。

現れた黒髪に青いメッシュ。
4人は彼の顔に見覚えがあった。

いつもと違うのは髪の毛にメッシュが入っているということだけ。




『なに?
聞かされてなかったわけ?

それなら、お前らは捨て駒なんだな。』





青いメッシュ……理櫻が嘲笑うかのように声をかける。

お姫様にとってはこいつらはいなくていい存在だ。と頭の中では理解していた理櫻だが実際に目の当たりにすると堪えるようで、辛そうな表情だ。

今まで一緒にいたから無理はないだろう。




「理櫻…さん。
どうして……っ」


『お前らが聞けることじゃねぇだろ。』




理櫻を庇うかのように理櫻の前に立つのは、いつの間にかフードを外した赤いメッシュ……風南。





『Dunkelheitの名前を語った罪は重いぞ?』




< 71 / 143 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop