Je veux le protéger
俺が出る時には理櫻は学校にいなかった。
ほかのメンバーは学年が違うからわからない。
「那智さんが来てます。
ほかの皆さんはまだですが……。
那智さん、かなりピリピリしてましたよ。」
『そう。
ありがとう。』
冷静な那智が下の子に悟られるくらいピリピリしてたなんて……
何かあるのかな?
そんなことを思いながら幹部室の扉を開ける。
すると、そこには健が言っていたとおりピリピリしてる那智。
『那智、どうしたの?』
「蒼…お前だけか?」
『うん。』
なにか考え込んでいる那智。
『何かあった?』
那智は聞かないと言ってくれないからね。
「理櫻がDunkelheitかもしれねぇ。」
『……え。』