Je veux le protéger




俺が出る時には理櫻は学校にいなかった。

ほかのメンバーは学年が違うからわからない。




「那智さんが来てます。
ほかの皆さんはまだですが……。

那智さん、かなりピリピリしてましたよ。」


『そう。
ありがとう。』



冷静な那智が下の子に悟られるくらいピリピリしてたなんて……

何かあるのかな?

そんなことを思いながら幹部室の扉を開ける。

すると、そこには健が言っていたとおりピリピリしてる那智。



『那智、どうしたの?』


「蒼…お前だけか?」


『うん。』




なにか考え込んでいる那智。




『何かあった?』




那智は聞かないと言ってくれないからね。




「理櫻がDunkelheitかもしれねぇ。」


『……え。』



< 77 / 143 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop