Je veux le protéger
「‘誰かいんの?’」
『雷光の幹部、白刃薫。』
「‘まじかよ。何してんの’」
『成り行きだ。
それに、理櫻がDunkelheitってことバレてるみたいだぞ。』
「‘あー、だから雷光にはいれねぇのか。’」
納得したような理南。
「‘とりあえず、何でもいいから探ってくれ。
俺も心当たり見てみるから。’」
『……………………めんどい。』
「‘よ・ろ・し・く・な?’」
『…………………………ん。』
ものすごく低い声。
普段のヘラヘラはどこにいった。
怒らすと、それこそ面倒だから何も言わない。
怖いとかじゃなくて、周りの怖がりようがウザイ。
電話を切り、寝ていた体を起こす。