Je veux le protéger
裏切られたと感じるか、傷つけられたと感じるか、そんなの知らない。
ただ言えるのは、俺も理南も雷光を気に入っていて、理櫻が雷光を大切に思っていて、風櫻も雷光に興味があるってことくらいだ。
『お前が来ねぇと雷光は襲われちまうかもな?』
めんどくさいからしねぇけど、こいつが来た方が話がスムーズなのは確か。
だから、来てもらわないと困る。
「その言い方……卑怯。」
殺気が消えてそう笑う白刃は、おそらく俺の考えを読んだんだろう。
まあ、読ませたってのが正しいんだけど……。
『教えてやるよ。
俺たちのことも、お姫様のことや銀の髪のお姫様のことも。
その代わり…………』
面倒だけど教えてやる。
その代わり手伝ってもらう。
『手を貸せ、白刃。』
「………………仕方ないなぁ。」
動き狂え。
お姫様の思惑もここまでだ。
やり返してやるよ。