Je veux le protéger




メール越しでも殺気が伝わってくる。
薫って怒らすと総長である俺でも怖い。

とりあえず空気が凍りつく。


警察に捕まらない程度にバイクを飛ばし倉庫へと向かう。


倉庫につき、下の奴らへの挨拶もそこそこに二階へ上がり部屋に入ると幹部メンバーが全員揃っていた。




『突然呼び出して何だよ、薫。』


「話があるのは俺じゃなくてねー?」




そう言うと窓を開ける薫。

なんで窓?と思った時…………。





「……遅。」






薫はフードを被った男を招き入れた。

フードの下からは黒髪と赤のメッシュが見え隠れしている。

赤メッシュの奴が手を差し出しもう一人フードを被った奴を入れる。

そいつのメッシュはオレンジ。




『そいつら……誰。』




薫以外の警戒が最大になる。




「……Dunkelheit。」


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