School Road



「私、孝のことそんな風には...」

「分かってる。すぐに返事をしなくてもいいよ。でも、俺なら彩のことなんでも知ってるし、支えてあげられるし、幸せにする自信あるよ。それだけは覚えといて。」

「っ...分かった。少し考えさせて。でも、好きって言ってくれてありがとう。」


それっきり、私が返事をすることはなかった。





それから、私は頻繁に孝の家に呼ばれるようになった。


付き合ってないのに、ずるずる引きずり続けた。
私の唯一の男友達だから、数少ない理解者だから、ここで振って、気まずくなって、失うことがどうしても怖かっんだ。


それからの孝は私に対してすごく優しくて、でも時々意地悪で、いつしか『愛されてるなぁ』何故かそう感じるようになってた。今思えば、もう孝にとっくに落とされてたかもしれない。


< 3 / 8 >

この作品をシェア

pagetop