愛って何よ?
本当はすぐにでも自分のベッドに沈んで眠ってしまいたかったけど、モナに相談せずにいるなんて無理だ。

私は着替えを済ませると、荷物の片付けもそこそこにリビングでモナに昨日と今日の顛末を報告した。

モナは用意してくれたコーヒーを、優雅に啜りながら私の話を聞いていて私にはちょっと疑問に思う。

「…驚かないの?」

話が一区切りついたので、反応を伺っていると余りに落ち着いていたので私から聞いてしまった。

「何を?野村くんが千春のことを好きだってこと?」

モナの優しい微笑みに、首だけで頷いて返事をするとクスクスと笑われてしまった。

< 121 / 124 >

この作品をシェア

pagetop