愛って何よ？

それは恋愛感情ではなくて、例えるなら親愛で他の女の子の友達と遊ぶより気が合った。

だから中学生の多感な時期、まだ剛史くんだったモナが目にいっぱい涙を溜めて「僕、男の子なのに男の子が好きなんだ」とカミングアウトした時も何の躊躇いもなく受け入れられた。

モナは私が自分から離れるかも知れないと思っていた、と後日語っていたけど絶対にそれはないと言い切れる。

それから私達はお互いに、もっと特別な存在になったと思う。

モナが自分の両親にカミングアウトした時も、私は隣でモナの手を握り続けた。

私達は家族以上に家族だ。