愛って何よ?
静かに席に戻ると、先程モナが淹れてくれたワインを少し飲んだ。

私がもし今日、二人を呼ばなかったらまた違った未来が待ち受けていたのだろうか。

無理に終止符を打たせてしまったのではないかと、違った意味でも心は痛かった。


野村くんに目を向けると、涙こそ堪えているけれど目が真っ赤だ。

恋愛は決して幸せなだけではない。
困難やすれ違いもあるのだ。

大人になると、より一層恋は難しくなる。


夜は、それぞれに思いを抱えて夜は更けていった。

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