愛って何よ?
リビングのソファーに座ると、飲みかけのコーヒーを手に取って一息吐く。

既にぬるくなっているのに、野村くんが居た時より何倍も美味しく感じた。

やっぱり私はモナ以外の人と生活するのには向いていないのだと思う。
野村くんが一晩泊まっただけで、こんなに疲弊した自分に笑えてくる。

モナはそんな私を見て「連れてきてごめんね」と可愛らしく謝ってくれたけど、私はちょっと不機嫌な顔で「もう連れて来ないでね」と釘を刺した。

「はいはい」と返事をしていたけど、横目で見ると楽しそうに笑っていた。

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