愛の囁き☆私は強くない番外編☆

私の恋愛偏差値は一体、いくつなんだろう。
反対に拓真さんの恋愛偏差値は？
考えるだけで、頭が痛くなってきた。

この人に勝てる訳もなく…

「拓真さんは、ずるいです」

「ずるい？なんで？」

「だ、だって…、さらっと色んな事しちゃうし、私どうしていい…か分からないし…」

ホント。
対応が分からない。

「思ってる程、俺さらっとしてないよ？年上だから、そう見えるだけなんじゃない？」

「な、ないです！よ、余裕すら感じますよ」

「ふふふ。力抜こう？じゃないと、またキスするよ？」

そう言いながら、拓真さんは顔を近づけてきた。
こ、これが、余裕なんだって！

「…た、拓真さん！」

「そ、そんな感じで楽しくいこう？慣れるから。色んな事に…」

チュッ。
頬にキスされていた。

「拓真さん！どんな感じなんですか！」

私は慣れるんだろうか？

多分、当分は慣れないんだろうな、と思った。彼氏いない歴22年は伊達じゃないな、って感じ。

この日、私は楽しく拓真さんと食事が出来た。食事中は拓真さんが、気を使ってくれていたと思う。

何かにつけ、私が緊張したりしてたから…
だけど、その度に拓真さんは大丈夫だよって言ってくれた。

拓真さんが好き。