愛の囁き☆私は強くない番外編☆
「ね、翠。これからどうしたらいいのかな?」
「へ?な、何が?」
私の質問に翠が、気の抜けた返事を返してきた。
「いや、何が?って、あの、これからの…」
「ゴホッ、あ、あん…ゴホッ」
「み、翠、大丈夫?」
飲んでいたビールでむせた翠、顔を真っ赤にして涙目になっていた。
「…っ、あんたね、なん、何でそんな事聞くのよ」
「だ、だって、初めてだし、彼氏?出来たのって、ほら…き、キスから次っていつ、な…のか」
翠に聞きながら、恥ずかしくなってきた。
やっぱり止めとこう、聞かない方が…
「あ、あの。やっぱり…」
「香里、やりたいようにやればいいのよ。そんなに緊張しないでさ。電話したい時に電話。LINEしたい時にメッセージを送る。会いたいって思ったらいつ会えるの?って聞いたらいいじゃない。ま、あまり重いのは嫌われるから、気使った方がいいけど。奥菜さんて、そんな風に見えなかったし、最初なんだから、聞いてみてもいいんじゃない?連絡していい?って」
黙って話をして聞いていた。
そっか、いいんだ。
「そだね、聞いてみる…。でも、あ、あのエ…」
翠が口の端を上げて笑った。
「エッチの事?」
ズバリ言われてしまって、両手で顔を隠した。
「そんなにハッキリ言わないで…」
「香里はどうしたいの?」
頬づえをついて、翠が問いかけてきた。
「どうしたい、って?」
「すぐしたいの?」
「やだ、したいって」
「だって、そうじゃない。先延ばしにするのもありだけど、体の相性って大事よ。ま、香里は初めてだから時間かけた方がいいかもね。うーん、あんまりすぐにしない方がいいか、そうだよね。そう考えると…」
翠は、一人話しながら納得していた。
「流されてしない方がいいし、奥菜さんには待ってって言った方がいいかもね」
言う?
それ言うの?
「え?言うの?待って下さいって?」
翠がビールを吹き出した。
「な、何…」
「あんたね、待って下さいって言うんじゃなくて、そんな空気になった時に言うの。また、そんな関係になるのは早いと思うって。で、何で?って聞かれたら、初めてだから怖いって言うの。それでも待ってくれないんだったら、止めてた方がいいよ、大事にしてくれないって事だから」
「そんなものなの…?」
「人によりけりだけど。初めてだから待って、って言うのを強引にするのは大した男じゃないよ。私がそうだったから…」
「え?そう…なの」
「ま、昔の事だけどね。私もいろいろあったのよ。だから、香里には失敗してほしくないって言うか…散々茶化してたけどね。これが本心かな。だって初カレでしょ?うまくいって欲しいじゃない」
「ありがとう、翠」
それから、私達は遅くまで飲んで語り合った。
「へ?な、何が?」
私の質問に翠が、気の抜けた返事を返してきた。
「いや、何が?って、あの、これからの…」
「ゴホッ、あ、あん…ゴホッ」
「み、翠、大丈夫?」
飲んでいたビールでむせた翠、顔を真っ赤にして涙目になっていた。
「…っ、あんたね、なん、何でそんな事聞くのよ」
「だ、だって、初めてだし、彼氏?出来たのって、ほら…き、キスから次っていつ、な…のか」
翠に聞きながら、恥ずかしくなってきた。
やっぱり止めとこう、聞かない方が…
「あ、あの。やっぱり…」
「香里、やりたいようにやればいいのよ。そんなに緊張しないでさ。電話したい時に電話。LINEしたい時にメッセージを送る。会いたいって思ったらいつ会えるの?って聞いたらいいじゃない。ま、あまり重いのは嫌われるから、気使った方がいいけど。奥菜さんて、そんな風に見えなかったし、最初なんだから、聞いてみてもいいんじゃない?連絡していい?って」
黙って話をして聞いていた。
そっか、いいんだ。
「そだね、聞いてみる…。でも、あ、あのエ…」
翠が口の端を上げて笑った。
「エッチの事?」
ズバリ言われてしまって、両手で顔を隠した。
「そんなにハッキリ言わないで…」
「香里はどうしたいの?」
頬づえをついて、翠が問いかけてきた。
「どうしたい、って?」
「すぐしたいの?」
「やだ、したいって」
「だって、そうじゃない。先延ばしにするのもありだけど、体の相性って大事よ。ま、香里は初めてだから時間かけた方がいいかもね。うーん、あんまりすぐにしない方がいいか、そうだよね。そう考えると…」
翠は、一人話しながら納得していた。
「流されてしない方がいいし、奥菜さんには待ってって言った方がいいかもね」
言う?
それ言うの?
「え?言うの?待って下さいって?」
翠がビールを吹き出した。
「な、何…」
「あんたね、待って下さいって言うんじゃなくて、そんな空気になった時に言うの。また、そんな関係になるのは早いと思うって。で、何で?って聞かれたら、初めてだから怖いって言うの。それでも待ってくれないんだったら、止めてた方がいいよ、大事にしてくれないって事だから」
「そんなものなの…?」
「人によりけりだけど。初めてだから待って、って言うのを強引にするのは大した男じゃないよ。私がそうだったから…」
「え?そう…なの」
「ま、昔の事だけどね。私もいろいろあったのよ。だから、香里には失敗してほしくないって言うか…散々茶化してたけどね。これが本心かな。だって初カレでしょ?うまくいって欲しいじゃない」
「ありがとう、翠」
それから、私達は遅くまで飲んで語り合った。