愛の囁き☆私は強くない番外編☆
どれくらいの時間が経ったのか、拓真さんが目を開けた。

「おはよ。昨日は、ごめんね。優しく出来なかった。怖かった?」

何度も軽く触れるだけのキスをしながら、拓真さんが聞いてきた。

私は首を横に振った。

「最初は怖いと思ったけど、…けど、嬉しかった…」

それ以上は言葉にならなかった、あまりに恥ずかしくて。
腕の中で、下を向いた私を拓真さんは、

「顔上げて?キス出来ないよ?もう一回する?」

「……も、もう!」

さっき以上に顔が赤くなってしまった。
そんな私を拓真さんは、
「可愛い…」
と言って、深く愛してくれた。

私は幸せの絶頂にいた。

この時までは…
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