愛の囁き☆私は強くない番外編☆
翠との電話から2日経ったある日、翠が私がいるナースステーションに飛び込んできた。

「香里!」

「どうしたの?…あ。ちょっとこっち来て…」

周りの先輩もいるからと、少し離れた所に翠を引っ張っていった。

翠は走ってきたせいもあって、肩で息をしていた。嫌な予感はしていた。あの事なんだろうな、って。

「今日、日勤よね?明日は休み?」

「…え?あ、うん。今日は日勤で明日は休みだけど…なに?なんかあったの?」

分かってる。なんかあったの?って聞かなくても…

「あったの?じゃないわよ!香里が聞いてって頼んだんでしょ。仕事終わったら、待ってて。そこで話するから、いい?」

「…うん、分かった…」

とうとうきた。
自分自身で見つめなきゃ、現実を。
逃げる訳には行かない、そう思った。

私はその後、どうにか仕事をこなして翠と会った。

そして、現実を突きつけられた。
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