愛の囁き☆私は強くない番外編☆
今、起こった出来事に香里は混乱していた。

キ、キスされた。
あ、でも、おデコだけど。どうしたらいいんだろう。
それに、このドキドキが止まらない。

ブルル

バイブの振動がカバンを持つ手に響いた。

誰からだろう?
カバンの中から、携帯を取り出した。
なんだ、電話じゃないのか、ん?LINE…
拓真さんからだ。

今、さっきの事を思い出してしまう。
私は慌てて、LINEを開いた。

『今日はありがとう。帰り気をつけて。今度ゆっくりご飯でも行きましょう』

初めての事で、手が震える。
男の人と個人的に、付き合った事のない香里は、どう返事していいのかまよっていた。

私は、何度も打ち込んだ文字をやり直して返信した。

『私も楽しかったです。ご飯いいですね。連絡待ってます』

これ、おかしくないかな?
大丈夫だよね、自問自答しながら送信ボタンを押した。

すぐに既読になった。

そして、おやすみのスタンプが送られてきた。
可愛いスタンプ。

男の人でも、こんなスタンプ使うんだ。可愛い。

奥菜拓真さん、か。

また会いたいな。


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