愛の囁き☆私は強くない番外編☆
「けど、もし奥菜さんが逃げるんだったら、伯父さんが勤めてる会社なんでしょ?会社でいられないようにしてもらいなよ?一人だけ逃げるなんて卑怯だからね」
「そ、そうだね…」
家族に、しかも俊哉伯父さんにこんな事言える訳ないよ。
翠と話をしていると、その時間がやってきた。
「き、昨日は混乱してて、逃げるように帰って悪かった」
拓真さんは、玄関で出迎えた私に頭を下げて謝った。
「そんなのはどうでもいいです。座って下さい」
翠が話を進めた。
拓真さんがどんな答えを持ってきたのか、私は怖かった。
聞きたいけど、聞きたくない。そんな感情に振り回されていた。
「ひ、一晩考えた。急な事だったから、気が動転してて、でも考えてきた…」
拓真さんは翠を見ると、真剣な表情になった。
「悪いけど、席外してくれない、かな…扉の向こうで聞いててほしい」
「っ、な、出来ません」
「いいの。翠、ごめん、あっち行ってて」
「でも…香里」
「お願い」
黙って頷いた翠が隣の部屋に行った。
ここにいるのは、私と拓真さんだけ。
私は顔を上げた…
「拓真さん、話して下さい」
私の迫力に驚いたようだったけど、拓真さんは気をとり直して話をした。
「……香里…、結婚しよう、産んでくれ」
え?
私の視界が涙で歪んだ。
「そ、そうだね…」
家族に、しかも俊哉伯父さんにこんな事言える訳ないよ。
翠と話をしていると、その時間がやってきた。
「き、昨日は混乱してて、逃げるように帰って悪かった」
拓真さんは、玄関で出迎えた私に頭を下げて謝った。
「そんなのはどうでもいいです。座って下さい」
翠が話を進めた。
拓真さんがどんな答えを持ってきたのか、私は怖かった。
聞きたいけど、聞きたくない。そんな感情に振り回されていた。
「ひ、一晩考えた。急な事だったから、気が動転してて、でも考えてきた…」
拓真さんは翠を見ると、真剣な表情になった。
「悪いけど、席外してくれない、かな…扉の向こうで聞いててほしい」
「っ、な、出来ません」
「いいの。翠、ごめん、あっち行ってて」
「でも…香里」
「お願い」
黙って頷いた翠が隣の部屋に行った。
ここにいるのは、私と拓真さんだけ。
私は顔を上げた…
「拓真さん、話して下さい」
私の迫力に驚いたようだったけど、拓真さんは気をとり直して話をした。
「……香里…、結婚しよう、産んでくれ」
え?
私の視界が涙で歪んだ。