愛の囁き☆私は強くない番外編☆
「香里、検査薬はあくまで目安だから、ちゃんと病院には行きなよ?分かった?」

「あ、うん。そうだよね、行くつもりだから、ありがとね。心配かけてごめんね」

「いいよ、これで一安心だわ。ゆっくり眠れそう!おやすみ」

翌朝、携帯に拓真さんからLINEからメッセージが来ていた。

『昨日は、帰ってごめん。時間取れたら家に行くから』

短いメッセージだったけど、それだけで安心出来た。

大丈夫、拓真さんの気持ちは大丈夫と。

翠が帰ってから、私は実家に帰った。

「ただいま。お母さん、今日お父さんは?」

帰って、いきなり父の事を聞いた私に母はびっくりしていた。

「どうしたの?珍しいわね。お父さんの事なんか気にして。今日はいつもの時間に帰ってくるんじゃない?用事?」

「うん、ちょっとね…。晩ご飯食べていくから、よろしくねー」

普通に話せたかな…
勘のいい母だから、もしかしたら想像ついてるかも?
そう思いながら、自分の部屋に入った。

家を出るまで使っていたベッドに横になって目を閉じた。

母はいつでも帰ってきていいように、私の部屋を掃除して、シーツも定期的に替えてくれている。
だから、埃っぽさは感じられず、心地よくなった私はいつの間にか、そのまま眠ってしまっていた。
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