愛の囁き☆私は強くない番外編☆
病院…

早めに行かなきゃ…、何ヶ月とか分からないと両親にも話出来ないよね。うん。

来週の休みに行こう。
そう思った私は、産婦人科を探した。


それから数日して、拓真さんが部屋にやってきた。

「体調大丈夫?つわりとかまだないの?」

「うん、まだ大丈夫。ありがとう、心配してくれて…」

「いや、やっぱり気になるし。病院は行った?」

「ううん、まだ。次の休みに行こうと思ってて…」

「そっか、じゃ今日は大人しくしておこうか?体に障るといけないからな…」

そう言って、私にキスをしてくれた。
いつもの拓真さんがそこにいた、私は、安心していた。
本当は、もしかしたら、妊娠が分かったら嫌われるんじゃないか、とかいろんな事を考えていた。
触れてももらえないんじゃないかと。

でも、その心配も杞憂に終わった。

愛おしく私のお腹を触る拓真さんの事が、ますます好きになっていた。

それが、あんな結果になるなんて、この時の私は想像もしていなかった。



休みの日、私は探した近くの産婦人科に一人で行っていた。拓真さんは一緒に行こうか?と言ってくれたけど、慣れないものだし、次から一緒に来てね、と言って一人で来ていた。

「え?不順ですか?」

「ホルモンのバランスが崩れてるみたいですね。妊娠はしてませんよ」
< 64 / 93 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop