愛の囁き☆私は強くない番外編☆
再会
初めての合コンから、香里は拓真とLINEを続けていた。

拓真から、初めて食事に誘ってもらったあの日から数日経っていたが、まだ食事に行く事が出来ていなかった。

決まった休みがある拓真と、病院勤めの香里は不規則な休みな為、なかなか予定が合わずにいた。

いつになったら食事に行けるんだろう。せっかく誘ってもらってるのに、仕事だって全部と断ってしまってるけど、怒ってないかな…

拓真と予定が合わない事で、もどかしさを覚えていた。

初めての合コンから数週間経った頃、香里は拓真と再会した。



「おはようございます。今日はどうされたんですか?」

私は病院でいつも通り仕事をしていた。今日は外来担当で。
風邪の時期なのか、風邪症状の患者さんが多かった。

いつも通り、名前を確認して診察室に入ってもらっていた。

「浜口さん、次の患者さん中待合いに入ってもらって」

「はい」

先輩の原さんから、次の患者さんのカルテを渡された。
えっと、次は…

え?奥菜拓真…

まさか、ね。

まさかね、周りを見渡しながら、受付に出て声をかけた。

「奥菜拓真さん、奥菜拓真さん」

「はい、え?」

「え?あ、た、拓、奥菜拓真さ…」

マスクをした拓真さんが返事をして、立っていた。


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