愛の囁き☆私は強くない番外編☆
頭を下げた拓真さんに、私は言葉をかけた。

「もういいんです。その言葉だけでもう十分です」

「香里…君には幸せになってほしい…。俺がこんな事言えた義理じゃないんどけどな…」

その後、少し話をしてカフェを出た。

もう会う事はないだろう。

区切りはついた。

いい、もうこれでいい。

全てを終わりにしよう。

外に出た私は、後ろを振り返らずそのまま歩いた。

そして空を見上げた。

「綺麗なお月様。明日はいい天気になりそう」

明日は休み。
どこに行こうかな…
久しぶりに、服を買いに行こうかな。
春物を見に行こう。

そうしよう。


何かが始まる予感がした。





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