愛の囁き☆私は強くない番外編☆
拓真さんと会ったあの日から数日、私は仕事で忙しい毎日を送っていた。
まだ、あの事を笑って話なんか出来ないでいたけれど。
そんなある日の事だった。
「すみません、これ、落としましたよ」
「え?」
休みの日、買い物に出かけた私に誰かが声をかけてきた。
声がする方を、振り向いた私はびっくりした。
「あ、これ、君のだよね?」
私のだよね?と手にパスケースを持ったその人が立っていた。
「え?あ…、橋本さん?」
「えっ…、あ、浜口さん?あ、
久しぶり…、これ君のだよね?」
「あ、ご、ごめんなさい。私のです」
落とした事に気がついてなかった私は、橋本さんからパスケースを受け取った。
「さっき財布出した時に落としたんですね、すみません。ありがとうございました」
「今日は休み?俺も休みだから、ブラブラしてたんだ」
「あ、そうなんですね。私も同じです」
改まって何かを話すのも、なんだか気が引けて、他愛のない話をした。
橋本さんは、拓真さんと同期の人で、合コンから、あの話し合いの時にもいた人。お互い顔を合わすのはあの日以来だった。
どこで話を切ったらいいのか、分からないまま、困っていると橋本さんが、話を切り出してくれた。
まだ、あの事を笑って話なんか出来ないでいたけれど。
そんなある日の事だった。
「すみません、これ、落としましたよ」
「え?」
休みの日、買い物に出かけた私に誰かが声をかけてきた。
声がする方を、振り向いた私はびっくりした。
「あ、これ、君のだよね?」
私のだよね?と手にパスケースを持ったその人が立っていた。
「え?あ…、橋本さん?」
「えっ…、あ、浜口さん?あ、
久しぶり…、これ君のだよね?」
「あ、ご、ごめんなさい。私のです」
落とした事に気がついてなかった私は、橋本さんからパスケースを受け取った。
「さっき財布出した時に落としたんですね、すみません。ありがとうございました」
「今日は休み?俺も休みだから、ブラブラしてたんだ」
「あ、そうなんですね。私も同じです」
改まって何かを話すのも、なんだか気が引けて、他愛のない話をした。
橋本さんは、拓真さんと同期の人で、合コンから、あの話し合いの時にもいた人。お互い顔を合わすのはあの日以来だった。
どこで話を切ったらいいのか、分からないまま、困っていると橋本さんが、話を切り出してくれた。