二人だけの屋上
「俺は、皐月しかいらないから。」



──キュン



ほら、こうやって、甘いこと言う。



「こっち来いよ。」


伊織はそう言って、また寝転がる。


「うん。」



私が伊織の隣に寝転がると、手を握ってきた。



「皐月。」


「ん?」


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