一途な騎士はウブな王女を愛したくてたまらない
本来ならイアンに外出の許可を得てから出るべきだが、あいにくイアンは屋敷内におらず、ならばとオースティンを探し、街の南西にかまえる騎士たちが滞在する要塞へと訪ねてみたが、どうやら入れ違いでイアンと共に出掛けたとのことだった。
二人は知人の元へ向かったと、ルーカスから教えられたメアリは、もしかしたら自分が会いたい人物のところへ向かったのかもしれないと考える。
「行こう、ウィル」
「どこへ」
「ネロー修道院へ。イアン様と騎士団長も多分そこだわ」
そう言って、目的地を目指して歩き出したメアリを追いかけながらウィルが苦笑した。
「場所、わかってるのか?」
「あ……」
メアリは場所について頭になかったのか、足を止める。
「ごめんねウィル……修道院の場所、知ってる?」
「はぁ……こっちだ」
迷子の常習犯の思考に呆れながらも、ウィルは先導してフォンタナの中心地に建つ修道院へとメアリを案内するのだった。
二人は知人の元へ向かったと、ルーカスから教えられたメアリは、もしかしたら自分が会いたい人物のところへ向かったのかもしれないと考える。
「行こう、ウィル」
「どこへ」
「ネロー修道院へ。イアン様と騎士団長も多分そこだわ」
そう言って、目的地を目指して歩き出したメアリを追いかけながらウィルが苦笑した。
「場所、わかってるのか?」
「あ……」
メアリは場所について頭になかったのか、足を止める。
「ごめんねウィル……修道院の場所、知ってる?」
「はぁ……こっちだ」
迷子の常習犯の思考に呆れながらも、ウィルは先導してフォンタナの中心地に建つ修道院へとメアリを案内するのだった。