甘く抱いて、そしてキスして…【完】
「ありがとう。また後で」
私は、少し翔太郎が心配だったが、塾に戻ることにした。
ブルブルブルブル
「あ、じゃあな、気をつけてな」
「うん、翔太郎もね」
2人とも明るい笑顔を取り戻し、互いに思いやりを見せた。
私はたくさんの人が入り交じる駅へ入って行った。
ブルブルブルブル
「もしもし、翔ちゃん」
「もしもし、穂乃香、どうした?」
「悪いんだけど、さっきの店まで迎えに来てくれない?」
「1時間後しか無理だな」
「あ、それでいい。よろしく」
「わかった」
私はまさか、また穂乃香さんを迎えに行くことになったとは、全く知らなかった…