甘く抱いて、そしてキスして…【完】
私は急いで着替え、仕事に行く準備をした。
メイクは、いつもと同じ、ナチュラルで。
私が玄関の扉を開け、外に出た瞬間、スマホが鳴った。
知らない番号……ってことは、樋口翔太郎?
「もしもし」
「あ、クルミ、今日で、お前、あの店最後な。いろいろやることは今日中にすまして、俺のとこ来いよ」
「あ、あの私、いろいろありまして、そ、そのお世話になります!」
私は思わずその場で頭を深く下げた。
通りすがりの人が、なにあれっていう目で私を見ていく。
「あの、クルミ、仕事片付けてきます!」
そう言って私は電話を切った。
メイクは、いつもと同じ、ナチュラルで。
私が玄関の扉を開け、外に出た瞬間、スマホが鳴った。
知らない番号……ってことは、樋口翔太郎?
「もしもし」
「あ、クルミ、今日で、お前、あの店最後な。いろいろやることは今日中にすまして、俺のとこ来いよ」
「あ、あの私、いろいろありまして、そ、そのお世話になります!」
私は思わずその場で頭を深く下げた。
通りすがりの人が、なにあれっていう目で私を見ていく。
「あの、クルミ、仕事片付けてきます!」
そう言って私は電話を切った。