甘く抱いて、そしてキスして…【完】
私は『overseas』に着いた。3年近く働いた私の大好きなお店。
な、なのに、私はなんのためらいももうなかった。
「店長いますか?店長ー」
私は少し声を高くした。
すると、厨房の奥から、
「どうした?美園さん」
「あ、おはようございます。店長、急なことで申し訳ありませんが、私は引っ越すことになり、今日でここを退職します。ご迷惑おかけしますがよろしくお願いします」
「えぇー?美園さん、頼りにしてたのに…」
「すみません、今日一日精一杯頑張ります。お世話になりました。」
こんな身勝手な退職、社会人として失格だが、私は一度決めたら、行動は早い。あっという間にすべて手続きを終える。だから、仕事も早くて正確だ。それは私の自慢でもあり、長所でもある。
2歳から施設で育てられ、いじめにあってた私は、学校で勉強することで、気分を紛らわせ誤魔化してきた。
学校は絶対毎日行く!
勉強だけは必ずする!
そう心に決めて生きてきたんだ。将来のために。
「いらっしゃいませ」
私の『overseas』生活、最後の日が始まった。
今日も、秋晴れ、私の新しい選択を祝福してるかのように。
な、なのに、私はなんのためらいももうなかった。
「店長いますか?店長ー」
私は少し声を高くした。
すると、厨房の奥から、
「どうした?美園さん」
「あ、おはようございます。店長、急なことで申し訳ありませんが、私は引っ越すことになり、今日でここを退職します。ご迷惑おかけしますがよろしくお願いします」
「えぇー?美園さん、頼りにしてたのに…」
「すみません、今日一日精一杯頑張ります。お世話になりました。」
こんな身勝手な退職、社会人として失格だが、私は一度決めたら、行動は早い。あっという間にすべて手続きを終える。だから、仕事も早くて正確だ。それは私の自慢でもあり、長所でもある。
2歳から施設で育てられ、いじめにあってた私は、学校で勉強することで、気分を紛らわせ誤魔化してきた。
学校は絶対毎日行く!
勉強だけは必ずする!
そう心に決めて生きてきたんだ。将来のために。
「いらっしゃいませ」
私の『overseas』生活、最後の日が始まった。
今日も、秋晴れ、私の新しい選択を祝福してるかのように。